「!俺と結婚しよう!もちろん、反対意見は認めないぞ☆」
彼の名はアメリカ。決まって絵に描いたようなウインクをし、毎回私にプロポーズをしてくる変わった人。
「アメリカさん、何度も言うけど、お断わりします。」
「えー!またかい!?」
DDDDD!!!!と口を尖らせ不満そうな顔をする。彼は顔はとっても素敵なのに、
性格があまりにも子供すぎるのだ。でも、ヒーローというのはあながち間違いではないかもしれない。
正義感が強く力持ち。だれとでもすぐ打ち解けられる心の豊かさなんてまさにその証。
いつももじもじしてしまう私とは大違いだ。
「あなたなら私よりいい人が見つかりますよ。」
「もー!だからいつもじゃないと嫌だって言ってるじゃないか!」
正直、何故彼がここまで私に執着するかわからない。そして、それ以上の疑問があった。
「アメリカさんは・・・」
「ん?なんだい?」
「力ずくで奪おうとはしないんですね。」
「あれ?君は力ずくのほうが好みだった?」
「ち、違いますよっ!絶対的な権力があるのに何故その力を使わないのかってことです!」
あなたならその強さで、その権力で、欲しいものはなんでも手に入るでしょう?
「oh!は馬鹿なのかい!?力ずくなんでジャパニーズ野暮だよ!」
口を尖らせそう言ったあと、アメリカさんは不意に私の頭を撫でた。
大きな手、大きな背中、鮮やかな紺青の瞳。あなたはどうしてそんなに美しいんだろう。
「なんてったって、俺が欲しいのは真実の愛だからね!」
そう言ってアメリカさんはにこっといたずらっぽく笑った。この人、本当に馬鹿だ。
でもその気持ちとは裏腹に、心を持ってかれそうになったということは自分だけの秘密にしておこう。
君の瞳に恋して…る?
(「力ずくなんてもってのほかさ!だって俺はヒーローだからね!」)
(20100122)
強引なのに強引じゃない米を。
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