アルは私の恋人でありヒーローだ。かっこいい。結構モテる。
自分を飾らないし、いつも自然体。だから今まで恋に苦労なんてしたことないと思っていたし、
そこまで興味ないのかなっても思った。でもいきなり、
「にも初恋の人っている!?」
なんて珍しく恋愛の話を振ってきたからびっくりしてしまった。
いやそもそも私とアルは付き合ってるんだらか恋愛してるわけだけど。
「え?いるよ普通に。」
「まさか・・・俺じゃないよね?」
「なんで?」
「初恋は実らないって言うだろ!」
「あー確かに・・・。」
「とはずっと一緒にいたいんだぞ!」
「・・・アル!」
そんなこと普通に言われたら、嬉しいけど困る。確かに初恋は実らないって言うけど・・・。
正直びっくりだ。今の言動からして、アルの初恋も実ってはいないのだろう。
アルの恋が実らないなんて信じられない。こんなにかっこいいのに。
「よかったー。でもなんか気になってきた!教えるんだぞ!」
「なんでよ!恥ずかしい」
「別に減るもんじゃないだろ!」
「・・・怒らない?」
「怒るわけないんだぞ!はーやーくー!」
アルは自信満々に『そいつに負ける気はしない』と言い放った。
確かに、今の私にとってアル以上の人はいない。いないけどでも・・・絶対怒ると思うんだよなぁ。
これ以上焦らしたら隠してるみたいで後ろめたい。だから観念することにした。
「えっと・・・アーサー。」
「えっ!?」
「だからアーサーだってば!」
「そうなんだ。」
アルは怒ると言うよりも、驚きのほうが大きかったみたいだ。
そりゃそうだ。自分の兄みたいな親みたいな存在だし。複雑なんだろうなぁ。
ただ、私は教えたんだし、これで終わりじゃ納得いかないな。
「私教えたんだから、アルも教えてよね!」
「えー!・・・・・笑わないかい?」
「うん」
「気持ち悪いとか言わないかい?」
「言わないよ!」
「・・・・・・同じなんだ」
「・・・は?」
「君と同じなんだよ!俺もアーサーが初恋なんだ。」
「えぇぇぇぇ!!!?」
アルもアーサーが初恋・・・。びっくりしたけど、なんとなくわかる気がする。
アーサーは優しい。アーサーはかっこいい。アーサーは素敵だ。
「ふふっ。私たちって、似た者同士だったんだね。」
「困ったものだよ。アーサーは俺のこと、可愛い弟としてしか見てくれなかったんだぞ。」
「私も一緒。正当な兄と妹って感じで。恋なんてあり得なかった。」
「でも素敵な人なんだよな。今は絶対言ってあげないけど。」
「そうそう。でも料理がね。」
「あれを我慢して食べてた俺たちは結構すごいと思うんだぞ」
「うんうん。思い出したら笑えてきた!」
「俺たちって本当にアーサーのこと大好きだったよね」
初恋ラプソディー
(「今はアルが一番だけどねー!」)
(「俺もが一番だぞ!!!」)
(20100225)
英が大好きな米と夢主が書きたかったです。なんだかんだで英は愛されていてほしい。
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