
「お兄さんの好きなもの!」
「・・・いきなり何言ってんの?」
がフランシスの家のドアを開け、お邪魔しますと言い終わる前に、
フランシスは奇妙なことを口走った。わけがわからないは、それを無視してリビング
まで行き、ソファーに腰を下ろす。当たり前のようにフランシスもの前に座った。
「で、さっきの話!お兄さんの好きなものはなんでしょう?」
「・・・可愛い女の子と可愛い男の子」
「あながち間違ってないけど、それじゃあお兄さんが変態みたいじゃん!」
「違うの?」
ちがーうっ!
と言ってぷんぷんと怒るフランシスには更に追い打ちをかけた。
「この浮気もの」
さすがにこの言葉には相当傷ついたらしく、がっくりとうなだれるフランシス。
ここまでのやりとりを聞けば、はフランシスのことを愛しているとは到底思えない。
しかし、はフランシスに心底惚れている。愛している。ただ単に、天邪鬼なだけなのだ。
それをフランシスは重々承知している。承知した上で、を愛している。つまるところ2人は相思相愛であるわけだが、
フランシスはともかく、の不安は尽きなかった。
「(がっくりしてるだけなのに、なんでキラキラしてるんだろう。)」
は溜め息混じりにフランシスを見つめた。
にとってフランシスは眩しすぎるのかもしれない。
フランシスが行うすべての動作が、それがくしゃみや咳払いのような小さなことだとしても、
にとってはすべてがキラキラして見えるのだ。
「ねー!ー?何見てんの?もしかしてお兄さん!?見とれてた?やだ!嬉し「違うから。」
その通りではあるが、は恥ずかしくなってフランシスの言葉を遮った。
フランシスの好きなもの。それが私ならいいのに。
恋人である以上、相手が好きなのは当り前なことなのに、はそう悩むのであった。
「で、なんなの?好きなもの?」
「気になる?」
「うざい!」
「もーそんなこと言って!聞いて惚れ直すからね!」
「どーだか」
惚れなおす?いやいや、最初から好きだってば。
「1、、2、、3、セックス、4、キス!」
「3と4の順番違う!」
「合ってる合ってる!ってなわけで全部そろってるから、今から実践しよー!」
「きもいっ!」
「あー!もう怒ったからね!」
の向かい側に座っていたフランシスはゆっくりと立ち上がり、近づいていく。
肩を軽く押すと、は何の抵抗もせず押し倒された。
「好き」
「馬鹿みたい」
「馬鹿だよ?(顔が真っ赤だ)」
「本当に馬鹿。」
「ね、キスしてほしい?」
「〜〜〜〜っ」
答えはわかっているかのように、躊躇なく近づいてくるフランシス。
抵抗をするわけがないはそのままゆっくりと目を閉じた。

(「やけに素直だね」)
(「煩いな!(かっこいいなんて思ってない!)」)
(「・・・セックスしたい?」)
(「死ね!!!!」)
(20100718)
いい加減ちゃんとしたギャグが書けるようになりたいです。
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