「船長、どうしますか?」
「潰せ」
うぉーという雄々しい叫び声と共に、俺と部下たちは戦う。
冷酷非道?上等だ。この世は強くてなんぼ。強くて男らしいやつが格好良い。だから俺は格好良い。
「俺に喧嘩を売ってくるなんて良い度胸だ」
ふんっと鼻で笑えば、幹部共も合意する。
海で大英帝国の名前を知らないやつはいないと言われるほど有名なのに、時々命知らずの馬鹿が喧嘩を売ってくる。
もしかしたら勝てるかもしれない・・・そんな希望を持っているのだろう。
そしてそいつらは思い知るのだ。格の違いってやつを。
「生き残ったやつはどうします?」
「海にでも捨てとけ」
「いいんですか?」
「本当は始末してぇけどな。まぁ、俺に喧嘩を売った度胸だけは認めてやる」
了解です、と言って、幹部共は後始末に向かった。
バタンとドアが閉まる音がしたと思ったら、外が何やら騒がしい。
口論しているようだった。暫く経つとドカっというに鈍い音が聞こえた。
明らかに誰かを殴った音。俺は冷静にドアを見つめた。たぶん、あいつだろう。
「イギリス!もう怒ったからね!」
「意味わかんねーよ。理由ちゃんと言え。あと俺を誰だと思ってるんだよ敬語つか痛ぇぇえええ!!!!」
一気に言い切ったと思ったら、いつの間にかが近くにいて鉄拳を食らわされた。
痛い。地味に痛い。は小さい頃から俺の近くにいた。一緒に遊んだり、喧嘩したり・・・
正直、俺が海賊になったときは(なんかダサいからグレたときとは言わないでおく。)
絶対ついてこないと思ったのに、当たり前のようについてきた。
べ、別に嬉しかったわけねーぞ。と、兎に角、俺とは奇妙な関係にある。
・・・そして良くも悪くも今までの俺をよく知っている人間だ。
「怪我見せて!」
「怪我?」
「怪我してるんでしょ!」
見ればわかるんだから!そう言って消毒液やら包帯やらを出し始めた。
俺は実際怪我をしていたが、それは足で、から見えないはずなんだが。あいつらが言ったのか?
「別に平気だよこれくらい!」
「嘘つけ」
「痛っ!触んなよ!!!」
「ほら!痛いじゃない!」
勝ち誇ったように言い放ち、は手当てを始めた。
怪我したのは足だから、必然的に俺はを上から見ることになる。
まじまじと見つめると、艶の良い髪だとか、長い睫毛だとか、
キスマークでも付けたい首元だとか・・・・・・
何処見ても可愛いやつ・・・いや何言ってんだ俺!たぶん俺はが好きなんだと思う。
たぶんじゃねーか。確信があるな。のことになると、どうしても取り乱してしまうし、その、キスとかしたいし・・・。
もちろんそれ以上のことも・・・ごにょごにょ。
さっきまでのクールで格好良い俺は何処へ行った・・・
「あー、可愛い」
「何が?」
「え?いや、なんでもねーよばか!」
「そ。終わったよ。」
そうにっこりと笑った。位置的に上目使いで見つめられることになる。
止めてくれ。それ以上俺を挑発しないでくれ・・・!とか思いつつ、が俯いているうちに髪にでも触れようと手を出したが、の言葉で遮られてしまった。
「まだ何処か痛いの?」
「べ、別に痛くねーよ。(危ねー・・・。)」
「よかった。」
「な、なんでわかったんだよ」
「そりゃあねー。いつも見てますから。」
それってどういう意味だよ!俺のこと見てるってことか?
俺のこと好きなのか?でもそんな素振りぜんぜん見せねーじゃねーか!
でも今の発言は俺のこと好きだよな?絶対好きだよな?でもどうする?
こういう場面で告白ってどうなんだ?軽い男だと思われたくないぞ。言って・・・みるか!!!!
「お、お前が俺のこと好きなら付き合ってやってもいいぜ?」
「え?何?なんか言った?」
「え、ちょ、お前、それはねーよ・・・」
俺がうな垂れていると、ドアがみしみし言い始め、なんでだ?と目線を送ると、ついに壊れた。
うぎゃ、といううめき声とともに、部下達が山積みになっていた。こいつら・・・
「おい、なんでお前ら・・・」
「い、いや、船長の、その、こく、告白」
「みんな何言ってるの?ってかイギリス顔赤いよ!大丈夫?」
俺の額にの手が当たる。もう、幸せだ!じゃねぇええええええええ!!!!!!
惚れた弱み
(なんなんだ馬鹿!!!俺の決死の告白返せ!!!)
(20100902)
龍樹さんへ!3000hitありがとうございます^^
イギリスさんの悶々はかなり強調したつもりなんですが…;
なんだかやたらギャグになってしまって申し訳ないです。
でも私はすごく楽しかったです…!←
本当にリクエストありがとうございました!
|
|