ドリーム小説








「イギリスさま!起きてください!」



私の名前は。イギリスさまが小さな頃から一緒に育った。その時は「イギリス」と呼び、毎日遊んでいた。 今はそんなことはできない。今の私達の関係は、主人と召使いのようなものだから。 私は国のなりそこない。でもイギリスさまは自分の家においてくださっている。 イギリスさまは敬語も掃除や洗濯をさせることも嫌がったけれど、(イギリスさまはとても優しい方なのだ。) ここにおいてもらうなら、と無理やり承諾してもらった。せめてそれくらいしなければ。





「すぅすぅ……」
「イギリスさまー」






ベッドに横になり、すやすやと寝息をたてているのは、言わずもがなイギリスさま。 規則正しい寝息に綺麗な髪の毛。長いまつ毛。何度見ても見飽きない。本当に美しい。 仕事も早いし、身なりもきっちりとしているし、面倒見も良い。まさに英国紳士そのものだった。 私は心底イギリスさまを愛していた。こんなこと、言えるわけがないけれど。



ただ、1つだけ欠点がある。






朝が弱い。








「イギリスさま!朝ですよ!」
「ううん…なんだよーまだ1時間は寝れるだろー!
「いいんです。どーせ起きないんですから」
「ぐぅ……」
「あー!もう!言ってるそばからすぐ寝るんですから!」






仕方ない。とりあえず、着替えと持ってくものを用意して… 今日は確か会議とかおっしゃってたから、あの書類はいるだろうし…。 あとは朝ご飯を作らなきゃ。紅茶は昨日はダージリンだったから…






「はい?どうなさいました?」






珍しい。イギリスさまが起きるなんて。






「こっち来いよ」
「はいはい。」






私は着替えを出すのをあきらめ、イギリスさまの寝ているベッドへ近づく。






、ん!」






イギリスさまが手を差し出した。きっと手を引っ張って起こせっていうことなのだろう。 こんなチャンスはめったにない。いつもは乱闘になるくらい機嫌が悪くなるんだから。 イギリスさまの気分がかわらないうちに・・・





「はいはい。今引っ張りますから。」



ぐいっ



「ひゃぁっ!?」




ドサッ






手を引っ張ろうと思ったら逆に引っ張られ、イギリスさまに馬乗り状態になってしまった。 退こうと抵抗しても、手を放してくれない。 私のあせりを知ってか知らずか、イギリスさまは楽しそうに笑い、こう言った。






「ふふ。この状態、誰かが見たら誤解するだろうな。俺がに襲われてるー!って。」
「ちょ、何言ってるんですか!起きたかと思えば…!仕事に遅れてしまいますよ!?」
「わかってるよ。は短気だな。」




ぐいっ



「きゃっ」



イギリスさまの優しい笑顔が見れたと思ったら、視界が一回転した。ものの見事に立場が逆転。 今度はイギリスさまが私に馬乗りになった。






「ちょ、イギリスさn」
「ちゅ」
「………へ!?」
「おはよう。。」
「え、え、えぇ!?」






今ちゅって…?嘘…どうしよう…。かぁっと一気に顔へと熱が上がる。暑い。 私とは裏腹に、イギリスさまはなんともないらしい。涼しい顔をし、にっこりと笑った。






「何真っ赤になってんだよ?イギリスではこれくらい普通だよ。あいさつ。」
「挨拶って…理解できますが、いくらなんでも口には…」
「するよ。ハニーには。よいしょっと」
「は、ははは、ハニー?」






イギリスさまはしらばっくれながらベットから降りて着替え始めた。 熱が冷めるわけもなく、私はしばらく呆気にとられていた。 「ハニーには」なんて、そんな…期待してしまうじゃないですか。 きっと知らないでしょう。私があなたのことを好きだなんて。 こんなことを考えてもしょうがない。私は朝食の準備をしなければと思い、立ち上がった。






「なぁ、」
「今度は何んですか?何する気ですか?」
「なーに警戒してんだよ!俺、今告白したつもりだったんだけど。」
「えぇ!?」
「そうだよな。はやっぱり俺のこと、主人としか見れないよな。」






イギリスさま、あなたわかりにくすぎます。でも私、今とても幸せです。 だからそんな顔しないでください。笑っているあなたが一番好きだから。






「私は」
「…うん?」
「出会ったそのときからあなたのことが好きでした」
「そうか、ん?本当か!?」
「嘘なんて言いませんよ。」






大好きです。そう言うと、普段冷静なイギリスさまの顔が赤く染まった。 しかし少し経つと元に戻り(私とは大違いだ。)、私の大好きな笑顔を見せた。






「本当はいろいろしたいが仕事もあるし、続きは帰って来てからだな。」






服も着ちまったし、そう言って今度は不敵に笑った。 イギリスさま、あなたの笑顔は心臓に悪いです。





イギリスさま、何なりと。




(「…今日の夜は早く寝よう。」)
(「え?何言ってんだ?寝かせないけど?(にっこり)」)







































(20091130)
主従たまらんです。