数学、35点。
どうも私は理系教科の才能がないらしい。
小説やら文章の読み解きは得意なのに、小難しい数式を出されると途端にフリーズしてしまう。
返却されたテストを飛行機の形に折りたたみ、どうすれば遠くに飛ばせるか思案する。
別に飛ばそうとは思ってない。唯のヒマつぶし。こんなの飛ばしたら一生の恥だ。
「あ!あかんで!テストそんなにしてー」
「よく言うよ。自分はさっきゴミ箱捨ててたくせに」
「しょうがないな、お兄さんが飛ばしてあげよう。」
「は?何すんの!止めてよフランシ、」
ス!と言い終わる前に、
私の手から無理やりもぎ取った紙ヒコーキをフランシスは思いっきり飛ばした。
ご丁寧に窓から外へ目掛けて。
「あ゛ぁ――――――――――!!!」
紙ヒコーキは見事に中を舞い、風に乗った。あぁ、こうすればよく飛ぶのか・・・。
なんて考えてる場合じゃない。そのまま地面に落ちればよかったのに、
ゆらゆら飛んで見覚えのあるある遅刻魔の頭にぶつかった。
「げ!ギルベルト!」
「・・・なんだこれ?」
「ギル――――!!!!見ないで!!!!」
一歩遅かったとはこのこと。ギルベルトは肩を揺らして笑っていた。
笑顔がかっこいい・・・って馬鹿やろう!!!!
「ぶはははははは!おい!なんだよこれー!お前馬鹿だろ!!!!知ってたけど!」
「自分だって国語出来ないくせに!!」
「今回は半分超えましたー!」
「なっ・・・!」
「さっすが俺様〜。は数学35点〜」
「むかー!!!!ギル、あんたちょっとそこで待ってなさいよ!!!!」
ギルに馬鹿にされたことが悔しくて、私は窓に足をかけた。大きく深呼吸をする。
授業中とか関係ない。どうせテスト返却だもん。あとは先生の退屈な解説聞くだけだもん。
・・・紺パン履いてきてよかったな。
「とうっ!」
「え、ちょ、お前、そこ2階――――――――!」
Dive to you!
(馬鹿にした罰として、私を受け止めてよね!)
(20101113)
青い空と教室はギルによく似合う。
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