「イギリス、ネクタイが曲がってるよ。」
「あ、すまない」
「あと寝癖ついてる。」
いつも見慣れた会議室。そして見慣れた光景になりつつある
とイギリスのやりとり。
その2人(イギリスだけだが)に苛立ちを隠せないのは、
悪友と称されるフランス、スペイン、そして今日はドイツ代理で来ていたプロイセンの3人だった。
「いつ見てもむかつくよね〜あれ」
「あーまじであの眉毛死なへんかなぁ」
「俺も今から寝癖つけようかな」
とイギリスが結婚し、夫婦になって2年前程になる。
まだ新婚といえば新婚なのだろうが、あのやりとりは3人にとって苦痛以外のなにものでもなかった。
「俺ずっと口説いてたのにな〜」
「俺もや、ちくしょう」
「俺もだよくそっ」
3人とものことが好きで、あわよくば結婚まで考えていたというのに、は別の男と結婚した。しかもまさか大嫌いなイギリスのところ嫁ぐとは。
相手がイギリスというだけで、3人の悔しさは2倍になった。
「そう言えば聞いたことなかったけど、何であいつにしたんだろうねー」
「おかしいやろ。何も出来ないやんか!!!」
「俺、少なくともあいつよりは料理上手いぜ」
今更ながらがイギリスを選んだ理由を聞きたくなった3人は、
イギリスがトイレへ行ったのを見計らい、
に話し掛けた。
「ぼんじゅー、!」
「ん?おはよう!」
「なぁ、今更変なこと聞いてええ?」
「・・・?いいけど?」
「なんでイギリスにしたんだよ?」
「何その質問っ」
「なんで俺にしなかったのよ〜料理上手いじゃない」
「俺かて!貧乏やけど、1人くらい養えるで!」
「俺だって全力で幸せにできる自信あったのによ!」
クスクスと笑いながら、
は3人の見解を聞く。
3人がそういう風に思ってくれていたということは、
にとってとても嬉しいことだった。
でも、イギリスを選んだ。何故なら・・・
「だって、3人はなんでも出来るから。」
「「「 はぁ? 」」」
「3人はしっかりしてるし、1人でも生きていけそうじゃない?
でも私とイギリスは欠点だらけなの。1人では生きていけない。だからかな。」
予想もしなかった答えに3人は更に落ちこんでしまったが、
イギリスよりも頼りなくなる自信もないので、素直に認めざるを得なかった。
いい夫婦
(「俺たちと考えてること逆だったわけね。」)
(「頼りないほうがよかったんやなー」)
(「俺だって1人じゃ生きていけないのに」)
(20101122)
いい夫婦の日!
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