―――――――――――朝。私達はポーランドの電話によって起こされた。
「え、ちょっと!ポー!」
電話を置いてため息はいつものこと。きっとまた、ポーランドに無理言われたのだろう。
私の恋人リトアニアは、お人好しでお節介。でもとても優しくて、暖かい人。
「あの、・・・」
「いつも大変だねー。」
また呼び出し?
と聞けば、申し訳なさそうに眉を下げ、ごめんと謝るのが彼の癖。と言うより条件反射か。
「すぐ戻って来るから」
「うん。お昼ご飯作って待ってるね。」
初めはすごく嫌だった。私よりポーランドを取るの?と問い詰めたこともある。
リトは心底困った顔をしていたっけ。ごめん、と言って家を出ていったから、そのまま喧嘩別れすると思った。
なんであんなこと言ったのか、自分に嫌気が刺した。でも少ししたらリトは戻って来て、
『が一番大事だよ。でも、ポーも大事なんだ。これは俺の我が儘だけど、どっちも失いたくない。』
そう言って私にたんぽぽをくれた。花言葉は「真心の愛」らしい。
洋服や手、ほっぺたにまで泥がついていて、私のために探してきてくれたんだと一目でわかった。
リトの真剣な気持ちに、私の心は動かされた。
そしてそれ以来、たんぽぽは私の大好きな花になった。
リトを送り出し、1人過去のことを思い出す。大好きなリトとの思い出。あれからもう1年。
そういえば、今年もたんぽぽ綺麗に咲いてたな。
「さて、ご飯作ろう」
いつもより少し遅い夕飯になるだろうと思ったが、
出来た頃に丁度ベルが鳴った。いつもより早い帰還に少し驚きながら、ドアを開ける。
「早かったね。」
「うん。なんかね、ポーがこれ渡したかったみたいで。」
手渡されたのは可愛らしく包まれたクッキーだった。
「初めて1人で作ったから、どうしてもに食べてほしかったんだって。」
「なら、私も一緒に行ったのに。」
「照れ臭かったんじゃないかな」
目を見合わせて、クスクスと笑う。
最初、ポーに嫉妬していたのが恥ずかしい。
ポーは邪魔なんてする気はないし、むしろ私とリトのことを一番に祝福してくれる。
ちょっと不器用なだけ。私と喧嘩したあのときから、リトは知っていたんだと思う。
リトがポーとずっと仲良しな理由がわかったような気がした。
「それとね、、」
「何?」
「今年も綺麗に咲いていたから。」
これ、と言ってリトは私にたんぽぽを手渡した。
「やっぱり花束とかのほうが良いよね。」
「ううん、そんなことない。私、たんぽぽ大好きだから。」
そう言って笑うと、リトはもしかしてまだ覚えてるの?と恥ずかしそうにうなだれた。
リトがくれたたんぽぽはやっぱり綺麗で、どんな立派な花束より嬉しかった。
今日も明日も明後日も
(貴方の優しさに包まれて私は幸せなんだろうな)
(20101203)
秦さんに献上いたします。リトアニア夢です^^
いかがでしたでしょうか?秦さんの希望にそぐえていたら嬉しいです。
夢主とポーの間で揺れる「優しすぎるリト」をイメージして書いてみたのですが…。
たんぽぽは私の趣味です。リトに似合うな…と勝手に思いまして…すいません;
リクエストありがとございました!
|
|