ひまわり畑でこんにちは。
と結婚して、農作業がかなり楽になった。
でもそれは俺にとってで、結婚前から多少手伝ってくれていたでも、大変な作業だろうなと思う。
「毎日毎日トマトの世話ばかりごめんなぁ。俺がもっと金持ちだったらよかったんやけど・・・」
「何言ってるの。トマトの世話、楽しいよ。それに、ひもじいなんて思ったことない。」
俺が謝ると、はいつも決まってそう言いながらキラキラした笑顔で笑う。
俺はその笑顔が大好きだった。申し訳ないのと、もっと笑顔が見たいという気持ちが半々で、
トマト畑の一角をあげたのはどのくらい前だったか。
「アントーニョ!!!こっち来て!!!」
その畑の方から俺を呼ぶ声がした。少し小走りで向かうと、ひまわりに囲まれたがいた。
「今年も綺麗に咲いたなぁ〜」
「そうでしょ!」
あげたトマト畑の一角がそれは見事なひまわり畑になったのは、どのくらい前だったか。
そんなことを考えていたら、の姿が見当たらないことに気付いた。水をやっているうちに埋もれてしまったのだろう。
俺はひまわりを傷つけないようにかき分け、を探した。
「〜?」
「トーニョ!」
「うわっ!驚かせんなや〜!!」
ひまわりの影から急に飛び出したに驚く俺。
「なぁ、なんかこれ、毎年やってへん?」
「そうだっけ?」
俺とは泥だらけの顔を見合せ笑った。
そこからはトマトの赤とひまわりの黄色が丁度よく見えて、太陽に当たってキラキラしていた。
俺たちと一緒に笑っているみたいだった。
(20101129)
親分と結婚すれば一生幸せに暮らせそう。
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