俺は1人が楽しい。楽しいに決まってる。
そう言い聞かせて、いったいどのくらいの月日がたっただろうか。
ヴェストはいつも忙しい。仕事を邪魔するわけにはいかない。
周りの奴らだって付き合いやらなんやらで忙しくしている。
俺は、1人でいることが多かった。
みんな相手をしてくれないわけではないけど、ほったらかしが多い。
消えてしまいたいと、いなくなれば楽になると、何度も何度も思った。
だって実際必要ないだろう?俺なんて。
「プーちゃん!」
「・・・?お前、また来たのか?」
こいつは最近遊びに来るようになった。
たまたま散歩へ行った公園にいつも一人でいた。
それが気になってしまい、たまにしか行かなかったはずの公園に何度も足を運んでいるうちに
顔見知りになって、家にまで遊びに来るようになった。俺は当り前のように家に招き入れた。
どうやらお気に入りらしいソファーに腰をおろし、
俺が出した茶を飲みながら自分が持ってきた菓子を食べていた。
俺も隣に座り同じようにする。たまに会話して、また飲んで、また食べて・・・。
「プーちゃん元気ないね?なんかあった?」
「なんもねーよ?」
そう言っては見たものの、実際今日の俺は沈んでいたわけで。
何故かはわからないが、は心を見ているかのようにずばずばと俺の気持ちを当てる。
そんなにわかりやすくはないと思うんだが・・・。
そして今思い出したけど、こいつは俺のことが好きらしい。
好きになると相手の気持ちまでわかるのか?
「お前もう来るなよ」
「どうして?」
「お前もひとりぼっちになるぞ」
は目を見開いた。俺は結局ひとりぼっちなんだ。
この先もずっと。周りに人はいるけど、心はひとり。だからさ、
「俺なんて、消えればいいんだ」
「消え、る・・・?何言ってるの?」
「みんなの邪魔になってるだろ?だから俺は消えればいいんだ。」
「・・・今度それ言ったら・・・本当に怒るから!!!」
「怒るって・・・」
「馬鹿!」
「・・・お前、なんで」
(なんで泣いてるんだよ。)
の目からはポロポロと涙が流れていた。その姿に俺は動揺した。
慰めたい。でも、どうしていいかわからない。その間もの言葉は止まらない。
「プーちゃんがいなくなっちゃったら、私・・・」
ひとりぼっちになっちゃうよ
そう言っては手で顔を覆い、子供みたいにわんわん泣きじゃくった。
俺は、俺の何気ない言葉がの心を深く傷つけたことを知った。
「悪かった。本当にごめん。」
気が付くとを強く抱きしめ、何度も何度も謝っていた。
嫌われたくなかった。笑ってほしかった。
この時初めて、俺はのことを愛しているのだと悟った。
の身体は温かくて、心地よかった。
久々に感じたその体温に何故だか安心して、俺もつられて泣きそうになった。
俺を必要としてくれる人がいる。
俺がいないと困る人がいる。
俺が守らなければならない人がいる。
何故気づかなかったんだろう?
ここにいるじゃないか。俺のことを一番に考えてくれる存在が。
汝、彼女を愛せよ。
(消えればいいだなんて、愚かなことを。)
(20110306)
実はひとり大嫌いなぷーちゃん萌え
うちの夢主さんは喜怒哀楽激しい子が多いですね;すいません;
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