阿部と付き合うことになった。告白は私から。絶対断られると思ったけど、すんなりOKしてくれた。




「何?」
「俺、今日部活あっから」
「わかってる!頑張ってね。」






ここで文句のひとつでも言ったほうが可愛いんだろうか?と考えることもしばしば。 でも私の性格上言えない。阿部に迷惑かけたくないし、うざがられたくない。 でも最近不安がつのっている。この前部活が終わるまで待っていたら怒られたし・・・。 一緒に帰りたくないってわけじゃなさそうなんだよな。デートはいつも阿部から誘ってくれるし・・・。






「いつも悪いな」
「ぜんぜん!私、阿部が野球やってる姿、すごく好きだよ。」






もちろん嘘じゃない。阿部がグラウンドで走ってる姿が好き。 キャッチャーミットを構える姿も、野球を楽しそうにやってる姿も。






「・・・お前、恥ずかしいやつだな。」
「え?」
「ここ、教室だぞ?」
「・・・あ」






私と阿部の周りにはいつのまにかにやけ顔の水谷と花井がいた。






「阿部幸せ者ぉー」
「阿部が彼氏なんて、も苦労すんな。」
「こんなに好きって言ってくれてんだから一緒に帰ってあげればいいのにー」






水谷はそう言って、私の肩にぽんっと手を置いた。 あぁぁぁぁ!私、教室でなんてこと言ってしまったんだろう。 私が一緒に帰ろうって催促してるみたいに思われるよね…。いやでも一緒に帰りたいのは事実だけど…。 絶対うざいよね。うざいよ私。嫌われないかな・・・






「おい、触んな!」






阿部は私の肩に置かれた水谷の手をぺしっとはらった。






「お前ら、にちょっかい出したらケツバットな」
「えぇー!!!」
「阿部、それはちょっと。」
「部活の終わりが遅いってのもあるけど、お前らがちょっかい出すせいで俺はと帰れねーんだ」
「え、ちょっと待って!それ意味わかんないよ阿部!!」
「〜〜〜っ!だから、遅くなっても俺が送れば問題ないけど、他の奴らがお前に言い寄るのが嫌なんだよ」






そうなるんだったらお前を明るいうちに帰しといたほうが得策だろ。 そう言って阿部は眉間に皺を寄せた。






「阿部、俺、さっきのお前の言葉そっくりそのまま返すわ。」
「俺も同感。(阿部って意外と情熱的なんだなーとか言ったら殺されそう)」





ここ、教室だぞ!



(「阿部大好き!」)
(「知ってる」)
(「惚気やめろよ!悲しくなるじゃんか!なー花井?」)
(「もうなんかどーでもいいや俺。」)














































































(20100818)
うちの阿部氏はジャイアンです。←