「阿部ー!電子辞書貸して!」
「はぁ?なんでだよ」
「俺次の授業あたるのー!」
「花井か篠岡に借りろよ」
「花井もしのーかも持ってないの!」
水谷が電子辞書を借りに来た。ってか、俺最終手段かよ。まぁこいつに頼られても気持悪いだけだけど。
「あべぇー」と唸る水谷の顔がむかつくから貸さないことにしよう。
大体きちんと家でやってこないのが悪い。俺だって自分があたるときくらいは家でやるしな。
めんどくせー。苦しめ水谷。
「ばーか!俺も持ってない」
「えぇーまじで!どうしよう・・・」
「水谷!私、持ってるよ!」
にっこり笑って近づいてきたのは、。可愛くてしかたない俺の彼女。
まさかが貸すとは思わなかったから、今度は俺が焦った。
「まじで!ありがとうー!」
「ちょ、ちょっと待て!お前が貸すんだったら俺が貸す!」
俺は教科書を出して、水谷に投げ渡す。
「なんだよ!持ってんじゃん!阿部の意地悪!」
「うるせーな!さっさと席戻れ!」
水谷は、んなこと言ったら返してやんないぞー!と唇を尖らせて怒ったが、
自分があたることを思い出し、席へ戻ってせっせと準備を始めた。その間はキョトン顔。
「変な阿部!」
「変じゃねーよ!お前の電子辞書、その他もろもろ使えるのは俺だけだ」
「なにそれ!」
「…とにかく水谷には何も貸すな。水谷以外にも!」
はくすくすと笑い、はーいといい返事をした。
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(「阿部、ジャ●アンみたい。」)
(「るせーばーか!」)
(20100510)
阿部氏に命令されたいです。
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