「こんにちはー!」
「あ!さん!いらっしゃい」
「久しぶりだねー新八くん!・・・銀さんは?」
「神楽ちゃんと買い出しです!」
「そっか!待っててもいい?」
「どうぞどうぞ、何時間でも!どうせ暇ですから。」
「ありがとう!」



最近彼女はよくここにくる。目当てはなんと銀さんだ。 あの天パのどこがいいのか知らないが、なにかと口実を作っては、万事屋にひょっこり現れる。 いつもにこにこしていて、気さくで、面倒見がいい。 ホント、銀さんには勿体ない。もっといい人いるだろうに・・・



「今日はどうしたんですか?」
「えへへ!見て見て!期間限定のチョコレート!」
「それを銀さんに?」
「うん!まあ、これを口実になんだけどね!」





そうやって銀さんに会いにきたっていうことを隠さないとこも面白い。 普通の女性だったら隠すでしょ。


「あと、新八くんにはこれ!お通ちゃん、好きだったよね?」
「ぬぉぉぉぉ!!!!こ、これは・・・」
「1日局長が結構評判よくてね。今度は1日隊長やってくれたの!
 そんときの写真!局内だからなかなかないでしょ?」
「うわぁ!!!!激レアじゃないっすかあ!!!くぅっ!でもいいんですか?僕なんかに!」
「いいのいいの!」




しかもさんはあの新撰組の一員だ。 鬼の副長土方さん、一番隊隊長の沖田さんに並ぶ主要人物らしい。 女性隊士でも凄いのに・・・。




ガラガラッッ




「おー新八〜今帰ったー」
「新八〜!お土産アル!」
「ありがと、神楽ちゃん。ってか銀さん、お客さんですよ」
「客ぅ!?」
「ちわっ!」
「げ、かよ」
「・・・なんですか!げ、って!!!!もうこれ上げませんよー」






さんは期間限定のチョコレートをとりだした。なんとも絶妙なタイミング。





「神楽ちゃんにはあげるね。」
「うわあ!ありがと!愛してるネっ!」




神楽ちゃんがさんに飛び付いた。 神楽ちゃんの分までお土産を用意してあるなんて、この人らしい。



「あー!すまん、!銀さん最近糖分不足でイライラしてただけなの。俺から糖分とったらチ〇コしか残ら…」
「おぃぃぃぃ!!!!!下ネタやめろォォォ!!!!」
「ふんっ!じゃあ銀ちゃんのチ〇コは何で出来てるアルかっ!そこは全部糖分って言わないとかっこ悪いネ!」
「そろそろ黙ろうか。せっかく見てくれてる人いるんだから!!!




この間、銀さんはさんに頼みまくって、さんが折れたらしい。




「しょうがないなあ!はい。」
「ぬおー!!!さんきゅー!」




包みを開ける速さが半端なく速い・・・・・ あぁ、情けない。いったい銀さんのどこに惚れたんだろう?





「うまっ!何これ!うまっ!」
「えへへ〜気に入ってくれてよかったあ。」




さんはものすごく嬉しそうに笑った。彼女の笑顔は本当に素敵だ。




「じゃあ、私帰るね!そろそろ休憩時間終わるから。」
「えーもう帰るアルか」
「うん。あんまり遅いと土方さんに怒られちゃう!また来てもいい?」




さんがちょっと心配そうに尋ねた。 この人のことだ、きっと迷惑がかかるとか、そういうことを考えているんだろう。





「勿論ですよ!なんかいつもお土産もらっちゃってすいません。
今度は何も持たないで来て下さいね。待ってますから」
「ありがとうっ新八くん。」



にかっと嬉しそうに笑うさんを見ると、自分まで嬉しくなってしまう。 何度でも言おう。銀さんにはもったいない。



「じゃ、またねっ」
「おい、ちょっと待て。送ってく。」
「・・・え?」
「送ってくよ」




銀さんの突然の言葉に、さんはびっくりしていた。 そして困惑しながらも、僕と神楽ちゃんに手を振り、万事屋を後にした。





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