私は今、私の想い人、銀さんと帰路をともにしている。
正直、なぜこんなことになっているのか訳が分からない。
私は今日、いつものように銀さんに会いにきた。
新八くんも神楽ちゃんも歓迎してくれたし、銀さんとも会えた。
休憩の合間に来てるから、時間は厳守しなきゃいけない。なんせあの新撰組には、鬼の副長土方がいるのだから。
土方さんに怒られないよう、いつもと同じように帰ろうと思った。
そしたら銀さんが「送ってく」なんて珍しいこと言うから、不覚にもアホ面をしてしまったことに後悔した。
でも今はそんなこと言ってられない!
「お、お、」
あー!言葉が上手くでないィィィ!!!
「何アホ面してんだよ。さっさと行くぞ」
「は、はいっ」
私は動揺を隠せないまま新八くんと神楽ちゃんに手を振った。
銀さんと並んで道を歩くなんて、初めてだ。どきどきする。銀さんは鼻ほじってるけど。
まぁ、許そう。山崎さんならぶっ飛ばすところだけど。
「あの、銀さん、なんで今日は送ってくれるんですか?」
絶対何か裏があるに決まってる・・・
銀さんがこんなめんどくさいことするわけないもん。
「そりゃーお前なー」
「限定チョコもう一個ですか?それともチョコパフェ?」
「・・・どっちも捨てがたいなコノヤロー」
やっぱりなあ。銀さんにロマンなんてもんあったもんじゃない。
ちょっとむかつく。でも、そういうとこも好きだからなあ。
山崎さんならぶっ飛ばすけど。
「でも今日は限定チョコもパフェも我慢すんだよ。話最後まで聞け」
「は、はぁ。なんでしょう?」
「その、なんだ、お前さ・・・」
銀さんが私に目線を送り、そして下を向いた。
こ、これはまさか告白とか言うものじゃない!?
気まずいような恥ずかしいようなこの感覚・・・
銀さん、ついに私の気持ちに気付いてくれたんですね!
「・・・・・・今度仕事手伝ってくれねぇか?」
「は?し、仕事ですか?」
「そー。万事屋の仕事」
仕事かよ・・・;内心がっかり。そうだよね。銀さんが私に告白など皆無。
期待した私が馬鹿だった。でも・・・
「いいですよ!」
銀さんの頼みですから。とは恥ずかしくて言えず。
少しでも一緒にいれるんだったら嬉しいし、いいよね。
「本当か!?恩にきるぜ〜お前にしか出来なくてさ〜」
「私にしか出来ないんですか?」
「おー。俺の嫁さんの役だからさ。」
よ、嫁さんの役!?良い。良いに決まってる!
例え「役」でも銀さんのお嫁さんになれるなんて幸せなことこの上ない。
「任せてください!私、頑張りますっ」
「まぁ、予行練習にもなるしな〜」
「はい!・・・・はい?」
予 行 練 習 ?とな?
銀さん、意味わかんないです。
「だからぁ、せっかく遠回しに言ったのに〜銀さんもうおっさんなんだから、恥ずかしいこと言わせんなよ。」
「(銀さん、顔が少し赤いです。)」
「おい、?聞いてんのか?」
「(銀さん、口とがってます。)」
「おーい?これ大丈夫か?死んでねーよな?〜?」
「(銀さん、生きてます。)」
「え、ちょ、これリアルにやばいの?ちょっとォォォ!」
「(銀さん、)好きです」
「え?」
「私を嫁にしてください」
「だからするって、」
「そうじゃなくって、仕事じゃなくて、リアルに嫁にしてください」
銀さんは少し赤くなり、ちょっと目を泳がせた。ついに言ってしまった。我慢できなくなちゃったんだ。
だって銀さんがあまりにも可愛くて、あまりにもかっこよくて。玉砕覚悟。上等だ。
どんな答えが返ってきても私はあきらめないんだから。
「あ、当たり前だコノヤロー!!!!」
予想外の答えに度肝を抜かれた私だったけど、嬉しすぎて銀さんに思いっきり抱きついた。
偽装(?)お嫁さん。
(「あぁ!!!!昼休み完全に終わってる!!!」)
(20100122)
コノヤロー!を使いたかった…!←
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