日の光を嫌い、戦いを好む戦闘一族「夜兎」。 私もその一族の一員で、生まれながらに怪力と戦闘能力を持っていた。 そして私は神威団長と阿伏兎さんに憧れ、二人と同じ組織に入った。 女と言えども夜兎は夜兎。戦闘能力は群を抜いていて、 団長や阿伏兎さんと組めるくらいの実力までついていた。


「神威団長、阿伏兎さん、お疲れさまです!」
「お!じゃん!ただいま〜」



二人は地球に任務へ行っていて、今日やっと帰ってきた。 それだけでも嬉しいのに、団長がそんなこと言ってくれちゃうもんだから、 かなりテンションが上がった。



「団長ぉー!会いたかったです!!!」
「こら」
「阿伏兎さん!」
「ったく、お前は・・・むやみに飛び付こうとするな。殺られるぞ。」



あまりにも嬉しかったので、団長に飛び付こうと思ったら、阿伏兎さんに首根っこを捕まれ制止させられた。 軽々と私を持ちあげてしまう阿伏兎さん関心しつつ、私結構体重あるのにな・・・とか思ったり。(あ、自虐;



「殺されないですー!」
「うんうん。はまだ殺すの勿体ないかなぁ。もっともっと強くなるだろうし。  言っただろー阿伏兎!俺は好きなおかずは最後まで取っておくタイプだって。」
「・・・はっ!私、団長の好きなおかずなんですか!?」
「うんvV」



悩殺スマイル!!!いつ見てもかっこいい!!! 団長・・・私どこまでもあなたについて行きます。



「えへへ〜たいちょー」
「ったく・・・これだから餓鬼は・・・」
「ガキって言うなぁ!!!あれ?」



私のツッコミがバシッと決まるはずだったのに・・・ なぜか叩いたところに感触がない。 不思議に思ってマントをひっぺ反してみた。



「・・・うわっ;阿伏兎さん何その腕!ないじゃん!傷作って帰ってくるなんて珍しい・・・。 地球人も捨てたものじゃないですね。」



私も二人と一緒に行きたかったのに、今回は別の任務があって地球へは行けなかった。 今日、やっと団長たちが任務から帰って来たと思ったら、 一緒に行ったはずの夜兎の一人はいなくて、阿伏兎さんにおいては腕が一本ないなんて。



「・・・地球人じゃねーよ」



阿伏兎さんは大きな溜め息をついた。



「は?」
「団長だよ、団長。じいさんに喧嘩売りやがってよォ。それ止めようと思ってこのざまだ。」
「団長にやられた・・・!?あっはっは!そんで片腕で戦ってきたわけですか。まじでお疲れさまです。」
「本当だよ。ったく、団長は・・・」
「だってさー戦いたかったんだもん」
「『もん』って、団長が言ったって可愛くねーからな」
「団長ぉぉぉvV」



団長の「もん」と悩殺スマイルが素敵すぎて、私は我慢しきれず団長に飛び付いた・・・いや、飛び付こうとした。 けど、団長は素早く私の背後に回り、逆に抱きつかれた。



「まだまだ遅いなぁ。早く強くなってね、vV」
「きゃー!まさかの後ろからのサプライズですね!!!は幸せ者です!!! どうです?このまま私といっぱt...」



ゴン



「いってぇー!!!!」
「はい、そこまで。団長はとりあえず着替えろよ。今日重役に会うんだろ?」
「はいはーい。」



阿伏兎さんは私にものすごく痛い拳骨をくらわせ、私と団長を無理やり離した。 団長はというと、私の背後から消えヒラリとの前に降りてきた。どうやら私を飛び越えたらしい。 なんて身軽な・・・流石団長・・・!



だったら一発やってあげてもいいよ?じゃあね〜♪」
「た、団長っ!!?あー」



私が何か言う前に、団長は居なくなってしまった。行動が早い! それにしてもあの素敵な笑顔・・・



「はぁ、かっこいい・・・」
「何うっとりしてんだ、餓鬼」
「だからガキって言うな!」
「はぁ・・・。お前は、本当に俺のこと好きなのか?おじさん、かなり焼きもち焼いてんだがな。」



そう言って、今度は阿伏兎さんに後ろから抱きしめられる。 顔をぐりぐりとうなじに押しつけられて、くすぐったい。 団長とは違う温かさが伝わってくる。腕は一本しかないから、抵抗すれば簡単に解けるだろう。 でもそれを私はしない。だって私は、阿伏兎さんが大好きだから。





愛と敬愛の違い





(「隊長の好きと阿伏兎さんの好きは全然違うんですよ!・・・うひゃっ、ちょ!どこ触ってんですか!」)
(「・・・尻。(このガキ、可愛いこと言ってくれる)」)
(「うわー私のセリフ台無しー!」)














































































(20100802)
阿伏兎に尻触られたい←